炭酸ガスは、化学・石油プラントなどから発生した副生ガスを回収・精製した再生利用ガスであり、環境負荷の低減に貢献しています。
炭酸ガスの用途は多岐にわたります。たとえば、自動車工業や建設などの現場を支える溶接用シールドガス。炭酸ガスで空気をシャットアウトすることで、溶接面の酸化を防ぎます。ビールなどの炭酸飲料はもちろん、設備の安全を守る消火剤、温浴施設の炭酸泉などのほか、農作物の収穫量を増加させる促成栽培にも利用されています。
また、当社では、法律で義務付けられている高圧ガス容器の耐圧検査を自社設備で実施。日本の産業に欠かせない安全・安心な炭酸ガスをお客さまへお届けしています。
二酸化炭素(炭酸ガス)を約-78℃の低温で固体にしたドライアイスは、さまざまな産業と密接に関わっています。たとえば、微妙な温度変化が品質に影響する、デリケートな製品の定温輸送において、ドライアイスは大きな役割を果たしています。食品をはじめ、ワクチンや試薬など医療用製品の輸送、化学製品の原料輸送まで、多種多様な需要に対応。容器の形状や重量に合わせて自社で加工したドライアイスを供給しています。
また、ペレット状になったドライアイスを噴射する「ドライアイスブラスト」は、ゴムや樹脂製品のバリ取りのほか、冷凍機などの汚れを洗浄する用途も。溶剤などを使用しない環境負荷の低い技術であることから、多方面で活用されています。
日々の暮らしと産業に欠かせないLPガス。当社は、西毛エリア(群馬県南西部)を中心に地域密着のLPガス事業を展開。小分け充填から各種工事、保安・点検、リフォーム事業までを手掛ける技術集団です。ご家庭や事業所の「困った」に即応できるきめ細やかなサービスにご好評をいただいています。
LPガスは、個別に供給できる分散型エネルギーなので、災害時も迅速に復旧可能。避難所の運営にも役立つ「災害対応型LPガスバルク供給システム(災害対応バルク)」なども普及が広がり、災害対策の要として注目されています。
また、温室効果ガスの排出を抑えた「カーボンニュートラルLPG」の導入もスタートしました。まずは自社の設備で利用するLPガスを、カーボンニュートラルLPGに転換・利用しています。
LPガスは家庭用の他、熱処理、非鉄金属の溶解、鋼材加熱、食料品の殺菌、加熱、乾燥など、
さまざまな分野で多様な用途にも使われています。